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COLUMN

【ペット別に解説!】人とペットが快適に暮らす"家づくり"

2025.07.30

私たちに癒しと豊かな暮らしを与えてくれるペット。 愛犬と一緒にお出かけをしたり、愛猫に癒されたり、ペットとの暮らしに憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。 住宅においても、ペット可物件を探す方やペット住宅を検討する方が増えており、ペットブームの勢いはとどまるところを知りません。 今回は、「ペットと人が快適に暮らせる家の工夫」をご紹介します。

【ペット別に解説!】人とペットが快適に暮らす

ペットが居心地の良い家とは?

ペットと快適に暮らすためには、動物の習性に合わせた工夫が欠かせません。それぞれの動線や習性に合わせて、以下のような設備やスペースを検討しましょう。

犬が喜ぶ家づくりのポイント

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広いリビングと専用ペットルーム

犬は家族と過ごす時間を好むため、できるだけ広めのリビングを確保しましょう。また、リビング続きにペットルームを設けるのも効果的です。ペットルームには耐水性のある床材を採用し、トイレやベッド、ペットカメラを設置するのがオススメ。
壁面にリードやおもちゃを収納できる造作棚を備えれば、犬が安心して過ごせる空間になります。


足洗い場・シャワースペース

散歩や庭遊びの後にすぐ犬の足や体を洗えるよう、玄関近くや庭先に専用の足洗い場(シャワーブース)を設置しましょう。犬用シャワーがあれば、室内を泥だらけにせずにキレイに保つことができます。


屋外ドッグラン

敷地に余裕があれば庭の一部をドッグランとして確保しましょう。
柵は乗り越えられない高さ・形状にし、地面には人工芝を敷くことで足の汚れや負担を軽減できます。屋外で自由に運動できる場があると、運動不足解消やストレス発散に役立ちます。

低窓・眺めの工夫

犬が外を眺められるよう、愛犬の目線の高さに窓を設置するのもオススメです。留守番中に外の様子を見て過ごせるため、犬も安心できるでしょう。

猫が喜ぶ家づくりのポイント

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キャットウォーク&ステップ

高い所を好む猫のため、壁面にキャットウォークやステップを造作して上下運動できる遊び場をつくりましょう。梁や棚板を活用して家全体を縦横無尽に移動できるようにすると、運動不足の解消やストレス軽減に効果的です。

日向ぼっこの窓辺

日光浴が大好きな猫のために、日当たりの良い窓辺にくつろげるスペースを用意してあげましょう。
大きな出窓に猫用ベッドを置いたり、キャットウォークの途中に外が見える窓を設けることで、猫が安全に日光浴できる居場所を設計しましょう。

爪とぎコーナー

猫には爪とぎの習性があるため、壁や家具を守る工夫が必要です。柱の一部に爪とぎポールを設置したり、爪とぎボードを壁に固定しておきましょう。また、壁紙自体も傷に強いタイプを選ぶとより引っかき傷対策になります。

専用トイレスペース

猫のトイレは臭いや見た目の面で配慮が必要です。できるだけ人目につかず、換気しやすい場所に猫用トイレスペースを確保しましょう。

ウサギ・小動物が喜ぶ家づくりのポイント

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ケージ設置場所とへやんぽ計画

ウサギやフェレット、ハムスターなど小動物は基本的にケージ飼育が中心ですが、部屋で放して遊ぶ時間(へやんぽ)も考慮しましょう。
リビングの一角や専用ペットルームにケージを置き、周囲に必要なスペースを確保します。
へやんぽさせる範囲を想定し、床材は掃除しやすく滑りにくいものを選び、家具と壁の隙間や床下の隙間に入り込まないよう手の届かない隙間を極力作らない配置にすることが大切です。

運動スペースの工夫

ケージの外で遊ぶ際に楽しめるような工夫も取り入れましょう。
例えばウサギやチンチラには段差のある足場やトンネル、登り降りできるスロープなどを造作して運動スペースを作るのがオススメ。
市販の小動物用遊具を置くだけでなく、注文住宅であれば壁の一部に透明な小径を埋め込んでみるとスペースや家のデザイン性を保ちつつ、ペットが楽しめる空間になります。

配線・コンセント対策

ウサギは、かじる習性が強く、電気コードをかじって感電事故につながる恐れがあります。
そのためケージ周辺のコンセント位置は床から高めに設置し、小動物が届かないようにすると安心です。

夜間の騒音対策

ハムスターなど夜行性のペットの場合、回し車の音やケージを動かす音が深夜・明け方に出ることがあります。
家族の寝室から離れた場所(リビングの隅や別室)にケージを置く、扉付きの専用ラックにケージごと収納する等して、就寝中の物音を和らげる工夫がおすすめです。

爬虫類が喜ぶ家づくりのポイント

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専用の設置スペース

トカゲ・ヘビ・カメなど爬虫類は、温度湿度管理が極めて重要なペットです。
大きなケージ(水槽)を置く前提で、そのスペースを予め家のレイアウトに組み込みましょう。
直射日光の当たりすぎや極端な温度変化を避けられる落ち着いた場所が望ましいです。
また、大型の水槽の場合はかなりの重量になるため、床の耐荷重も考慮しましょう。

温度・環境管理設備

爬虫類の飼育には室温調節のほか、種類に応じて紫外線ライトやバスキングライト(保温用の熱球)、パネルヒーター等を設置し、ペット自身が体温調節できる環境を用意する必要があります。
また、ケージ内の空気循環や湿度維持のため換気扇や加湿・除湿器、水槽のろ過装置など複数の電気機器が必要になることも少なくありません。
そのため、機材を設置するスペースも確保しておきましょう。

コンセント計画と電源確保

上記のような機器を安全に稼働させるため、設置場所の近くに十分な数のコンセントを配置しておきましょう。
たこ足配線にならないよう余裕をもって計画し、ブレーカーも容量に注意します。共働きの方で日中不在にする場合は、停電対策として蓄電池や自家発電システムの導入も検討すると安心です。

メンテナンスしやすい内装

湿度や臭いがこもらないよう、設置場所の壁に耐水・防カビ性の壁材を用いる、床に水が漏れても大丈夫な素材を張るといった配慮も有効です。
爬虫類は餌(昆虫など)の飛び散りや排泄物の処理もあるため、掃除のしやすさも重要なポイントです。



人間とペットが共に快適に過ごす家づくりのポイント

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ペット専用エリアと生活空間のメリハリ

ペット用ドアやペットゲートを設置して、必要に応じてペットと人の居場所を分けることは、快適に暮らすための大切なポイントです。
キッチンや寝室など、ペットに入ってほしくないスペースを制限することで、安全性や衛生面の安心にもつながります。

家事動線上にペットケアを組み込む

日々の家事の流れでペットの世話がスムーズにできるよう、動線計画を取り入れましょう。
玄関→シャワーコーナー→リビングを一直線につなげれば、散歩帰りにすぐ足を洗って室内へ入れます。 また、洗面脱衣室の近くにペット用の洗い場を設ければ、汚れたときにすぐシャンプーができ、人間用のバスルームも清潔に保てます。

掃除しやすい環境づくり

ペットがいると掃除の頻度が増えるため、お掃除しやすい工夫は必須です。 床に物を置かずフロートタイプの収納にしたり、防水性の高い床材を採用したりすることで、掃除がラクになります。

温度・空気環境にも配慮

ペットは人よりも暑さや寒さに敏感な場合があるため、高気密・高断熱の住まいで一年中快適な環境を保つことが大切です。 エアコンで適温を保てる全館空調や、24時間換気システムを導入することで安心して外出することができます。
また、消臭機能付きの壁紙や脱臭機・換気扇の設置で空気環境を整え、防音性の高い建材を使えば近隣への配慮も万全です。



デザイン性も妥協しない!おしゃれに見せるアイデア

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ペット専用収納と見せる収納

ペットグッズは専用の収納にまとめるのがおすすめです。 リビングの一角にキャビネットを造り付けて、ブラシやおもちゃをすっきり収納すれば、統一感のあるインテリアに。 おしゃれなカゴやケースを使った"見せる収納"を取り入れれば、使いやすさと美しさを両立できます。

デッドスペースの活用

階段下や廊下の一角などをペットの居場所に転用するのもおすすめ。
例えば階段下にクッションを置いて犬のベッドコーナーにしたり、壁にニッチを作って猫の隠れ家にするなど、ちょっとした工夫でペットが落ち着けるスポットをおしゃれにつくることができます。

インテリア素材・色合いの工夫

ペットグッズやケージのデザインにもこだわりましょう。
最近はインテリアに調和するスタイリッシュなペットグッズも増えています。
木製フレームのケージや北欧風デザインのキャットタワー、観葉植物になじむ爪とぎポールなどを選べば、部屋のテイストを崩さずに設置できます。
また、床やソファの色はペットの毛色に近いトーンにしておくと、抜け毛が目立ちにくく掃除の負担も減るでしょう。

まとめ|ペットとの暮らしをもっと心地よくする家づくりを

ペットと快適に暮らす家は、人にとっても心地よい家です。

「かわいさ」や「癒し」をくれる存在であるペットが、安心して過ごせる住まいは、家族全員にとっての幸福度も高めてくれます。

動物の習性や動線を考慮したうえで、デザイン性にも妥協しない家づくりを目指しましょう。