2024.02.12
みなさんご存知の通り、地震大国である日本で家を建てるなら、地震に強い家を建てたいですよね。 中には「木の温もりを感じられる木造住宅を建てたいけれど、木造住宅は地震に耐えられるのか不安…」という方もいると思います。 そこで今回のコラムでは、木造住宅の耐震性と耐震・免震・制震の違いについてご紹介します。
一般的に木造住宅は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも素材が柔らかく軽量なため、地震に弱いと思われることが多いです。しかし、木材は鉄骨・鉄筋よりも地震の揺れを吸収しやすく、揺れを逃がしやすい特性があります。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも軽い木材で建てられるので、同じ大きさの建物でも重量は木造住宅の方がはるかに軽くなります。一般的に住宅の重量が重いほど地震の揺れは大きくなるので、鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも木造住宅の方が地震の揺れが小さくなります。
さらに、地震に強い工法や設計、免震・制震を導入することで、大きな地震がきても安心して住める強い家を建てることができます。
歴史が証明しているように、現代に残る有名な建造物「東大寺や五重塔、歴史的寺院」
も、みな木造建築です。数多くの地震にたえ、実に1,000年以上も存在し続けています。
住宅の耐震性を向上させるためには、建物自体の強度を上げる「耐震」構造、装置を使用して揺れを軽減する「免震」構造、地震の揺れを吸収する「制震」構造の3つの構造があります。
耐震構造とは、建物の基礎・設計を頑丈にすることで、地震に耐える構造のことです。
耐震・免震・制震の3つの中で最も多く利用されており、壁や柱などの強度を高めて地震の揺れに耐えられるよう設計されています。
耐震構造であっても揺れを感じることはありますが、その一方で倒壊を防ぐための耐性が確保されています。
現在建っている住宅でも基礎や接合部に耐震補強をすることで、地震に強い耐震構造にすることも可能です。
免震構造とは、免震装置を設置し、地震の揺れを建物に伝えないようにする構造のことです。
免震装置を建物と地盤の間に設置することで、地震の揺れを吸収・軽減します。これにより、建物内部に揺れが伝わりにくく、家具の転倒やガラスが割れてしまうなどの二次被害も最小限に抑えることができます。
建物と地盤の間に装置を設置するため、現在建っている住宅には設置することができません。また、耐震・制震と比較すると、最も費用が高いというデメリットがあります。
制震構造とは、地震の揺れを吸収する構造のことです。建物の内部に制震装置を取り付けることで、地震の揺れを吸収します。
免震構造とは違い、地盤と建物が離れていないので、1階には揺れが伝わってしまいます。しかし、2階以上の揺れを大幅に減少することができるので、タンスや大きな家具の転倒を防ぐことができます。
また、建物自体の変形を軽減する効果があるので、繰り返しの地震にも有効です。制震と耐震を組み合わせることで、より地震に強い家を建てることができます。
木造軸組工法+パネル工法を採用しており、無垢のヒノキの柱を軸に、筋交いとパネル工法で建築基準法の約1.25倍に値する耐震性を実現しています。
木造軸組工法+パネル工法を採用しており、無垢のヒノキの柱を軸に、筋交いとパネル工法で建築基準法の約1.25倍に値する耐震性を実現しています。
外周だけの布基礎ではなく、強固な盤面で基礎を一体化するベタ基礎を採用しています。鉄筋使用量を増やすことで、土台からくる荷重・地震エネルギーを分散させます。
また、コンクリートの強度にもこだわり、きちんと設計基準強度をもって固まるように、季節に合わせた確実な養生期間をとっています。
さらに、地震からくる捻れを防止するために、4箇所のコーナーのスペース部分を鉄筋入りで造り、強度を高めています。
納得住宅狭山の家づくりでは、繰り返しの揺れに有効な「制震」を併用しています。制震システムは筋交いの複数箇所を、特殊ゴムを内蔵したダンパーにし、揺れに応じてダンパーが伸び縮みすることで、地震のエネルギーを反発することなく熱に変換し吸収します。
納得住宅狭山は、住宅業界でも定評の高い、TRCダンパーを標準採用しています。
TRCダンパースペシャルサイトはこちら
今回のコラムでは、木造住宅の耐震性と、耐震・免震・制震についてご紹介しました。
納得住宅狭山は、「構造」という目に見えない部分にも徹底してこだわり、どのような状況でもお客様が安心して暮らせる家創りを実現しています。
また、埼玉県では今後首都直下型地震が起こると言われています。耐震・免震・制震の違いを理解して、いつ地震がきても安心して暮らせるような地震に強い家を建ててみませんか?
「ご家族の安全を守る家」これからの家づくりのキーワードです。